サイトへ戻る

失敗した時こそが

チャンスを与える時!?

 

2022年11月9日

 

 

”失敗を怖がらないで欲しい”

”チャレンジし続ける強さを持って欲しい”

”転んでも立ち上がる力を持って欲しい”

 

 愛する我が子に対してこんな願いをもっている親御さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 どうすればそんな強い心を、そんな力を 育むことができるのか

 

 子どもによって、親によって、家庭によって、タイミングによって、異なることだと思いますが、先日、もしかしたら日常の中にそんなきっかけが溢れているんじゃないかなあと気づかせてもらうステキなエピソードがありました。

 今日は、それを共有させてください。

 

 

 

 小学2年生がしょんぼりしながら話してくれました。 

 「失敗しちゃったの。わたしのせいで朝ごはんがなかったの。」 

 「え?Hちゃんのせいで朝ごはんがないってどういうこと?」

 詳しく聞いてみると、 

 お手伝いをしたくてママに話したら、お米をといで炊飯器をセットするやり方を教えてもらったそうです。何回かママとやってやり方を完全に覚え、Hちゃんの強い希望で先週から一人でやるようになったけれど、一昨日、炊飯器にいれるところまでやってスイッチを押し忘れてしまったとのことでした。

 朝になってご飯が炊けていなくて、みんな仕方なくパンを食べることになったそうです。

 「私一人だとやっぱりダメだからまたママと一緒にやることになった。」

 「私、できないから仕方ないよね。。」と 

 本当はどうしたいの?ときくと 

 「本当は、できるから自分だけでやりたいけど、また忘れちゃってみんなの朝ごはんがなくなるのは困るからもうやめたほうがいいと思って。。。」と話してくれました。 

 でも本当の気持ちは、一人でやりたいのね?ときくと、頷く彼女。 

 どうして一人でやりたいの?ときくと

 

お手伝いいっぱいやってみんなを喜ばせたい

 もっと色々できるようになりたい

 失敗したまま終わりたくない 

 

 そう話してくれました。

 なんてかっこいい!そしてなんて素敵な✨ 

 一度失敗してもそう思えることがどんなに素晴らしいことか、とっても感動しました。 

 それなら、それをママに話してみるのはどう?ときいてみると 

 でも怒られそうじゃない?と 

 いや、そんなことないと思うよ。 

 

 そこから失敗についての話し合いをしました 

 

 失敗ってなんだろう?

  ー できないこと、忘れること、だめなこと 

 失敗しない人っていると思う?

  ー 先生とか、親とか、大人とか?

 本当?

  ー あ、でもパパもママも失敗することあるみたい

  ー みんな失敗するのかも 

 失敗のいいところってある?

  ー 次から気をつけられるところ

  ー 失敗しない方法を考えられるところ

  ー 成功に近づくところ

  ー 心が強くなるところ 

 じゃあ、今回失敗してよかったね! 

 

 二人でそんな結論に至りました。 

 

 そして、さっきの「もう一度一人でやってみたい気持ちとその理由」をママに伝えてみる!と決意して帰りました。 

 

 Hちゃんの思いをきいたお母様から連絡がありました。 

 「失敗の捉え方、親子で変えて成長するチャンスを娘からもらいました。」と。

 「できなかったことを『ダメじゃない!』とか『やっぱり無理だったじゃない!』でまとめるのではなく、そんな時こそ信じてさらなるチャンスを与えなくちゃ!と気づいたので、ご飯を炊く係引き続き娘に一人でやってもらいます。忘れたらパンを食べればいいだけだし、滅多にあることじゃないし、そんなことより娘の気持ちや成長の方がずっと大切です。」 

 そして、そんなにやる気があるなら助かるのでとゴミ当番もお願いされたそうです。 

 それから数週間経って、またHちゃんに会うと、

 「あのね、今2つも一人でやってるの!」と任されることが増えて、活躍の場が増えたコトをとても嬉しそうに話してくれました。何より信じて任されていること、家族が笑顔になること、やれることが増えていくことが嬉しいそうです。

 そして、「失敗はね、チャンスなんだよ!」と話してくれました。


 忘れたり、できなかったり、壊したり、こぼしたり。。。。
 

子どもたちとの日常には、そんなことが溢れているかもしれません。

でも、そんなところにこそ親子の成長のタネが隠れているのかもしれないですね。
 

 何かを失敗した時の子どもたち、実は私たちに言われなくてもすでにしっかり落ち込んだり自信をなくしてしまっているケースが多いです。そこに追い討ちをかけるようにさらなる叱責をして、ダメの刻印を濃くしていくのか、それでもチャンスや信頼を与え続けることでかけがえのない力や信頼関係、絆をつくっていくのか

 じっくり考えてみたいことですね!

 そして、何より親である私たちも成長できそうだと感じました。

 第三者としてはスムーズにできることが親としてはなかなか。。。

 日々忙しかったり余裕がなかったりすると忘れてしまいがちですが、私は、振り返りノートに書いて娘とのことにいかそうと試行錯誤中です!

 親が余裕を持つことで取り組めることはこんなに多いんだなあということもしみじみ感じます。余裕をもつこと、仕組みづくりについても今後たくさん考えていきたいです!!皆さんも良い方法やアドバイスがあればぜひ教えてください!