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幼い頃から育む「自分のWell-being」

2022年7月27日

 こんにちは。青砥美穂です。 

 夏休み、コロナ禍で縮小されつつも様々な楽しいイベントが始まってきていますね。

 我が家の3歳の娘も、半年前から習い始めたフラダンスの夏のショーに何回か参加させてもらっています。

 先日は、その第一回目だったのですがその時にとっても素敵だなあと思うことがあったので、ここで共有させてください!

 

●初めてのフラダンスショー

 娘は、2歳の時近所の海辺のホテルでたまたま子どものフラダンスショーに遭遇し、そこで踊るお姉ちゃまたちの踊りに魅了され、フラダンスを習い始めました。

 先生がまたとっても素敵な女性で、熱心にご指導くださる一方、子どもたち一人一人の個性を大切に、何よりフラダンスを大好きで楽しめるようたくさんの工夫をしてくださる方なので、娘は毎回張り切って通っています。私たち夫婦も「初めての習い事がこんなに素敵でラッキーだね!」と毎週楽しく送り迎えをしています。(ちなみに、あまりに楽しそうなので私もその先生にフラダンスを習い始めてしまいました(笑)) 

 そして先日、ついに娘は自分が魅了されたイベント「ホテルのお客様へのウェルカムフラダンスショー」にデビューさせてもらいました! 

 私はちょうど仕事が重なってしまったので、夫が娘を連れて行ってくれました。(が、仕事の間中ずっとどうしているかなあと気になっていました笑。) 

ステージで立ち尽くす娘

 ソワソワする私を見透かされたのか、夫からフラダンスショーの動画がいくつか送られてきました。一つ目の動画を開いてみると、思ってた以上にたくさんのお客様!

 そして娘は、、、

 ステージ上で硬い表情のまま動画を撮るパパの方をみつめているのか、他の子たちがみんな踊っている中、自分だけカメラ目線のまま踊らずに立ち尽くしていました

 次に、2つ目の動画をおそるおそる開いてみると、、、

 そちらも同じように立ち尽くす娘!

 今回は初めての経験だからなあ、それでも立たせてもらえて良い経験だったなあ

 そう思いながら3つ目の動画を開いてみると、

 なんと!

 途中から踊り出し、それからは最後まで楽しそうに踊っているではありませんか!! 

● 楽しかった!と満面の笑み

 仕事を終えて家に戻ると、娘は第一声「ママ、楽しかった!」満面の笑みとともに教えてくれました。

 夫も「楽しかった!」と同じ笑顔。

  もう一度家族みんなで動画をみながら、娘は、先生たちやお姉ちゃんたちが踊れなくても踊れてもずっとニコニコしてくれていたこと、パパがずっと「楽しんで!」と言ってくれていたことを話してくれました。 

 私は、その動画と娘の話に心から感動してしまいました。そして、先生方、お友達(お姉ちゃまたち)、夫への感謝が溢れました。 

 踊れなくて固まってしまうことも受け止めてもらえた

 ステージに立っているだけですごいと言ってもらえた

 とにかく楽しんで!と言ってもらえた

 最終的にとっても楽しくなって踊れた

 楽しんで踊っているのをまた見ている人たちや先生たちも喜んでくれた 

 それでさらに嬉しく楽しくなって次のステージを楽しみにしている

幸せな流れにジーンとしてしまいました!

 

●ありのままを認めてもらい、居心地良くいられること、楽しむことを応援してもらえたから こその体験

 今回、娘は、最初緊張でかたまって立ち尽くしてしまっていたところ(心理的危機的状態)から、あたたかい声がけや雰囲気のお陰で心理的安全を少しずつ得て、楽しむところまでいくことができ、さらには喜んでくださっている方からも幸せを得ることができたのでした。

 なかなかさせてもらえない体験です。もちろん、素晴らしいサポートの中ではありましたが、トライし続けた娘もよくがんばりました。

 通常、このようなシチュエーションでは、

 周りにどう思われるか、どうみせるか

 「外の人やもの、こと」が主体になる声がけが多くなりがち思います。

例えば、「おじいちゃんやおばあちゃんが見にくるから頑張ろうね」「多くの人を感動させようね!」または、「優勝しようね!」とか「合格しようね!」などなど。

 もちろん、そういう外部からのモチベーションもとても大切だと思いますし、そこから得られる力もたくさんあると思います。

 同時に、今回のように初めてのステージだったり、自分にとってものすごく大切だったりする舞台に立つときは、ただでさえもこの上なく緊張したり、プレッシャーに押しつぶされそうになるので、自分の気持ち、特に「居心地がよかったり、楽しかったり、嬉しかったり」というポジティブな気持ちを大切にして、そこから内なる強いモチベーションを育む練習ができるのはとても重要かつ素敵なことだなあとあらためて感じました。

 というのも、これまで教育の仕事を長くやってくる中で、いつもいつも 自分がどう感じているかということよりも、外の人、こと、もののために頑張ることを自分に強いた結果、内なる本来の力を発揮しづらかったり、長く続くモチベーションにも繋がらなかったり、燃え尽きたりするケースをたくさんみてきたからです。

 そうではなく、自分が良い気持ちになることに意識をむける、楽しむことに重点を置く、その上で人を喜ばせたり、感動を与えたりすることも自分の幸せに変えることがもしできたら、それはすごく強い存在になるだろうなあと思います。

 最近、世界で活躍する日本の強いアスリートたちからもそういう要素を強く感じます。

 今回娘はその第一歩として、周りから素晴らしいサポートを得ながら成功体験と大きな学びを得ることができたのかもしれません。

どんな自分も受け入れてもらえたこと

自分が楽しむことを大事にしてもらえたこと 

これがとても大きかったと思います。

 この経験を積んだ後に自分でその環境をつくりだすことができるようになったり、外側につながるモチベーションをもったりという次のステップに進んでいくのかもしれません。

 感激に浸る私に、先生から「娘さん、立っているだけでも立派なのに、楽しかった!と言ってくれて、最後には踊れて感激!」という内容のメッセージまで送られてきました。

 

他の人やものではなく、「自分」がハッピーになることを促す声がけもしたい

 今回の一件を通じて、私は普段多く言われている 〜に迷惑でしょう? 〜がよろこぶでしょう? という外側のモチベーションを軸にした声がけと同じくらい、いや、それ以上に、「あなたが楽しんで!」「あなたが良い気持ちになって!」というメッセージを込めた関わりや声がけが大切なんじゃないかと気づかせてもらいました。それは「自分の幸せ」に大きく貢献するだろうなあと思います。

 そして、もしも幼い頃からそんなメッセージをたくさん受け取れたら、その子は「自分のWell-being」を習慣的に大切に育んでいける可能性が高いのではないでしょうか。

 私自身、娘や生徒たちはもちろん、大切な人たち、そして自分自身にも、もっともっとそういう声がけをしていこう!

 そう強く思ったこと、その背景を共有させていただたく、今回は身内ネタでしたが記録に残させてもらいました。 

お読みいただきありがとうございました!

続いて、この記事の内容に関する神経科学の観点からの音声コメント「あおとのぉと」はこちらです: